HiTOS4x4トライアルシリーズ戦2010

 
 

開催場所:スポーツランドTAMADA

開催日付:2010/05/16

レポート:HiTOS栗原

前夜のスポーツランドTAMADAは標高が高く結構な冷え込みだった、そのせいか当日になって会場入りする選手達が目立った。天候は晴れで日中はかなり暑くなることが予想される。ここ最近雨が降っていないため地面はカチカチに乾いており前日の試走でもトラクション不足が確認されており少なからずレースに影響を与えそうである。


最初のアタックはレイアウトがかなり改修された人口の第2セクションと久しぶりに使うテーブルトップの第4セクションである。

第2セクションは全体的に起伏はなだらかな構成に変更されたが出口に産業タイヤを敷き詰めた曲者コースとなっている。林間セクションからなだらかに変更された丘へ駆け上がるラインに一発で乗せることが出来るかがポイントである。Pクラスの岸選手は出口の産業タイヤを意識し過ぎ痛恨のスタックを喫してしまった。

 

 


第4セクションはテーブルトップを登って扇丸太まで一気に下り、またスタート地点の中腹まで戻ってくる高低差のあるロングセクション、テーブルトップ上のタイトターンを一発で回るのはPクラス車両がステアリングブレーキを駆使しても難しい箇所で全クラスでクリーンを決めた選手はいなかったが、バックするポイントを掴めば1点でクリアが可能である。

 
 


午前中の2セクションを消化し昼まで1時間の余裕があったため、第5セクションを午前中にオープンした。第2セクションの逆走だがオープンデフクラスの場合は連続した起伏で3点設置できるラインを選択することが必須となっていた。

 

 


3つのセクションを消化した時点でチャレンジの総合では木本、依光選手が減点1で暫定トップ、減点2で第1戦優勝の矢尾選手が追う。オープンデフクラスは佐藤選手が減点4で単独トップ、Nクラスは田川選手、Pクラスは山野選手がトップで前半を終了。


午後からの第1セクションは本部正面の2つの丘をつなげた構成のロングセクションで制限時間を4分に設定。入り口の90度ターンから全開で登るヒルクライムはトラクションがかかり難く一回で登りきれない選手が続出し後半は轍が深くなり更に難しいライン選択を強いられた。

 

 


第3セクションは点在する起伏を右に左にハンドルをフルターンするテクニカルなセクションで特に出口へ向かう最後のターンは各クラスとも動き回る石でラインを乱され苦戦していた。

 
 


チャレンジカップ(総合)

優勝したのは第1戦に続き矢尾選手が減点2で連覇、合計4つのセクションをクリーンで走破し4セクの減点2のみで抑えたのが大きかった。2位の依光選手は同じく減点2ながらクリーン数3で惜しくも矢尾選手を捉えることが出来なかった。3位には小林(宏)選手が初の表彰台を同じ減点6の4位の松野選手をSSタイム差で振り切って獲得、5位は後半崩れてしまった木本選手、6位はクリーン数0ながらクリア5の中山選手だった。



チャレンジカップ(オープンデフクラス)

佐藤選手が大人の走りで全セクションを減点11でクリアし連覇、2位は1セク出口でまさかの尾根伝いラインを下って来た末次選手が獲得、3位は相変わらず独自ラインを走る加藤選手だった。



チャレンジカップ(ミドルクラス)

小林(裕)選手がミドル唯1人の参戦で気を吐いた、潜在的にはもっとエントリが見込まれるクラスだが。


エキスパートカップ(Nクラス)

田川選手と段原選手の2人で競い合ったが経験値の勝る田川選手に軍配があがった。次戦以降は都合で参戦出来なかった選手が多かったと思われるこのクラスはもっと盛り上がることを期待したい。



エキスパートカップ(Pクラス)

山野選手が手負いの石山選手を貫禄の1点差で振り切り優勝、他地区からの挑戦があればもっと盛り上がるクラスなのだが。



まとめ

Nクラス以外は第1戦と同じ選手が優勝する珍しいリザルトになった。第3戦以降で他の選手が巻き返してくれることを期待したい。

 

チャレンジ/エキスパートカップ第2戦