HiTOS4x4トライアルシリーズ戦2010

 
 

開催場所:スポーツランドTAMADA

開催日付:2010/09/05

レポート:HiTOS栗原


早いものでいよいよシリーズ最終戦です、Pクラスは既に山野選手の2連覇が決定済みですがチャレンジ、Nクラスは今回の結果次第では逆転の可能性もありました。

タイトルの写真に有る通り矢尾選手が初のチャレンジカップシリーズチャンピオンを獲得しました、Nクラスは。。。、ではその模様をリポートしましょう。


連日の猛暑で9月初旬とは思えない天候で梅雨明けから殆ど雨が降っていません、当然路面はカラカラのカチカチ状態でトラクションを確保するのが大変?な状態です。


先ずは人口の第1セクションと、扇丸太付近の第4セクションがオープンされた。

1セクションはモーグル、ガレ場の丘を越える設定でエキスパートには更に産業タイヤの畳を抜けるゲートが用意されている。チャレンジ勢は17台中7台が最大減点を被ったが浅田、石川、加藤、矢尾選手がクリーンで脱出、Nクラスは池田選手のみクリーンクリアでPクラスは脱出者無しだった。

 

 


第3セクションはV時溝、モーグルの基本構成で、出口の段差+90度ターンが難関で油断すると1回で曲がりきれない、ミドルの小林選手、ロングの足羽選手とも減点10を喫してしまった。 エキスパートにはスティープヒルと扇丸太ターンのゲートが組み合わされており、Pクラスの山野、岸選手とも頂上のゲートにタッチして10点、Nクラスの田川、段原選手は扇丸太出口で手間取りやはり10点となり苦笑い。

 

 


先攻組が第2、4セクションを終了した時点で午前中のアタックを終了。チャレンジでは加藤選手が減点0のトップ、セカンドグループには浅田、矢尾選手が減点1で佐藤、西村選手が減点2で続いている。Nクラスは池田選手が減点0で独走、減点6の秋本選手、減点7の山崎選手が追走中。Pクラスは山野、岸選手が共に厳しい設定に苦しみクリア無しで前半を終えた。


午後の競技は後攻組のアタックで再開、第2セクションは高低差の大きい設定で入り口は2通りのラインを選択が可能となっており、右回りは厳しいモーグルだがクリーンの可能性あり、左回りはバックする必要が有るがリスクは少ない設定となっているここでチャレンジで唯一のクリーンを記録したのは右回りのラインを選択した木本選手、左回りを選択した石川、加藤選手が減点1でクリアしたが右回りを選択した9台が減点10となっている。

Nクラスでは池田選手が右回りラインをこなした後で尾根下りの神のラインを選択し減点1で通過し優勝へ近づいた

 

 


第4セクションの入り口はオープンデフに厳しいキャンバーターンで始まるSSになっている、エキスパートは中盤の下りSターンのこなし方がタイムに直結する。秋本選手が全体のトップタイム63.69秒でクリーンクリアを記録し喝采を浴びた。

 

 

最後の第5セクションは第2セクションを改修した逆走コースでチャレンジ勢はクリーン12台で簡単方向だがエキスパート勢にはかなり厳しい設定で減点10が多く結果的にどんでん返しが起きなかった。

 
 
 


チャレンジカップは矢尾選手が終止落ち着いたクレバーな走りで今季3勝目を飾り優勝、2位にはSSタイム差でオープンデフ車を巧みに操り加藤選手が、3位にはシリーズ初参戦の西村選手がロッククローリングの経験をいかし獲得、4位は佐藤選手、5位は木本選手、6位は津田選手となった。



オープンデフクラスは1位が加藤選手、2位の佐藤選手は加藤選手に負けたのが相当悔しかったらしくレース後に猛練習を繰り返していた、3位の石川選手は同郷の矢尾選手と共に笑顔での表彰式になった。



参加台数が少ないため表彰対象外ですがミドルの小林選手、ロングの足羽選手も果敢にアタックしてくれたご褒美。



Nクラスは久々の参戦となった池田選手が減点12で他を圧倒した成績で久々の1位、2位はやはり第1戦以来の参戦となるベテランジーパーの秋本選手、3位は山崎選手が一点差の熾烈な戦いに破れた。



Pクラスはセクション4、5で妙技を魅せてくれた山野選手がトップ、岸選手は最後までリズムを掴め無かったようだ。



チャレンジカップ総合チャンピオンには冒頭でも触れた矢尾選手が獲得、愛車の挙動を把握した落ち着いた走りは玄人好みの走りだ。2位はオープンデフのリスクを相殺する走りを身につけた加藤選手が獲得、3位には土佐から参戦し豪快な走りを信条とする依光選手が遂にここまで来た、4位は前年シリーズ2位の木本選手、5位は第3戦優勝の石川選手、6位はシリーズチャンプ経験者の佐藤選手が入った。



Nクラスは年間4戦を通してコンスタントに参戦を続けた田川選手が2位の山崎選手を1点差で振り切り初制覇したこれから未だ未だ伸びしろが期待出来る、山崎選手は第2戦を欠場した影響もあり次点にとどまった、3位はベテランの名手池田選手が滑り込んだ。また4位だった段原選手も去年から比較すると伸び率はナンバーワンかもしれない。5位の秋本選手、6位の福田選手はかつての上位常連組なだけにもっと走りを見てみたい。



Pクラスはステップアップする選手が少ない中、熟練の上手さを披露し若手に手本となる走りをしてくれる山野選手が2連覇、このクラス2年の岸選手は上達してはいるもののベテランの走りには届かなかった、3位はマシントラブルの多かった石山選手だった。このクラスはもっと参戦者が増えることを期待したい。



今年のイベントは11月のチーム対抗戦が最後です、勝負よりみんなで大いに楽しんで走りましょう。

 

チャレンジ/エキスパートカップ第4戦