HiTOS2011チャレンジ&エキスパートカップ第2戦

 
 

5月に開催された第2戦でエキスパートカップにちょっとした異変が起こった、これまでNクラスに参戦していた選手達がこぞってPクラスへ移籍して来て久々に6台の争いになったのだ。

Pクラスのコース設定は簡単ではないが以前ほど過激な設定ではないことと、保安部品の取り外しが認められることが要因だと思われる。

元々Pクラスに参戦していた選手達はNクラスの車両に負ける訳にはいかないのでかなりのプレッシャーだったようだ。

またチャレンジカップは第1戦と同じ16台のエントリーだったのだが、第1戦で表彰台を独占した山口県勢の代わりに四国からの遠征者が増えている。4ドアクラスも3台+大阪から小林選手がディフェンダー110で飛び入り参加するなど古株、新人が混在したフレッシュな戦いが予想された。

実際レースの幕が開けると、普段と違う戦いが見られ中々楽しかった。

Pクラスでは自分の走行ラインをなるべく知られないように、セクションインのタイミングをいつも以上に意識したり、アクセルを必要以上に踏み過ぎてしまう等の白熱の争いが見られた。

4ドアクラスでは身内+1台で骨肉の争いとなり、走る度にお互いの結果に一喜一憂する場面が見られたし、2ドアクラスでも遠征者の見事な走りに地元勢が触発される場面が多く見られた。

Pクラスは結果的に第1戦でNクラスを制している福田選手が見事にこのクラスでも初優勝を飾った、正確なマシンコントロールとラインの読みはPクラスでも十分通用することを証明した形となった。2位と3位は本家Pクラスの石山、岸選手が意地を見せてお立ち台を勝ち取った、どうしても負けたく無かった石山選手は最終セクションで転倒後も猛烈にアクセルを踏み続けていたのが印象的だった。4位は段原選手、5位は陶山選手、山崎選手は最初のセクションでマシンを破損してリタイヤだった。



チャレンジカップの総合順位は高知から遠征して来た松村選手と永野選手が1点差で1、2位を分け合う形となった2人共トライアル競技は初めてとのことだったが車の仕上がりと腕前から見るとかなり走り込んでいることが伺えた、3位はオープンデフクラス1位の佐藤選手が2位から1点差の減点4で表彰台の一角をゲット、4位は第1戦2位だった田川選手、5位の上鳴選手が久々の出場で入賞、6位は愛媛から遠征して来た中山選手が入った。



オープンデフクラス2位は兵庫県から遠征の船曳選手が元気な姿を見せてくれた、3位は石川選手だったが本来の調子ではなかったようだ、4位はディフェンダーの勇姿を披露してくれた小林直樹選手、5位はミスコースが痛かった末次選手。



4ドアクラスは同じチーム同士での争いとなったが高松選手が昔取った杵柄の腕前は衰え知らずトップを獲得、2位は1点差で義弟でもある小林選手、3位は足羽選手だったが一番悔しそうだった。



まとめ

チャレンジカップは第1選と第2戦のメンバーが集えば違う個性がぶつかり楽しそうである、エキスパートカップのPクラスは山野選手が怪我で不在のためNクラス勢の乱入は大歓迎で今後の戦いが楽しみである。

 

緊張のPクラス

開催日:2011/05/15

場所:スポーツランドTAMADA

レポート:HiTOS栗原