HiTOS2011チャレンジ&エキスパートカップ第3戦

 
 

例年より早い梅雨明けから一転の猛暑日が続く毎日、前日のセクション作りの時も暑かったが、レース当日は更に暑い1日となった。

エントリはチャレンジカップが21台、エキスパートカップが5台と前回よりやや増加、特に今回は遠征者が多く高知から8台、兵庫県からも3台と遠方の広島まで足を運んでくれた。(感謝、感謝!)その他にも常連の県外参加者(愛媛、岡山、山口、島根)も元気な再会を果たしバラエティに飛んだ顔ぶれの楽しい大会となった。

今回はトライアル初心者の選手も多く、レース前にはミニオフィシャル講習会を行い、ルールの再確認を実施。参加選手の真剣な眼差しが印象的だった。

この日の猛暑は強烈でチャレンジの選手は交代でオフィシャルを行うのだが、日陰の少ないセクションだと本当に大変で流れる汗とともにみるみる元気が薄れていくのが分かった。

休憩の度に給水をしてもらうように場内にアナウンスしていたからか、幸い熱中症で倒れる人は出なかった。しかしトライアルはメンタル面が大きく影響するスポーツで競技後半になると集中力が切れがちになり予定外の減点を喫したり、転倒する選手も多く見られた。

今回用意された5つのセクションはタマダの地形を生かしたテクニカルな構成が多く、小技を多用してクリーンに固執して時間がかかってしまい規定の3分以内でゴールすることができない選手が多かった、少ない減点でいかにゴールまで辿り着きクリアすることが重要である

熱いチャレンジカップ総合優勝を獲得したのは、第2戦に続いて高知から遠征して来た松村選手だ、クリーン数は2つだが確実に全てのセクションをクリアする確実な技術と戦略の勝利と言えるかもしれない、2位は同じく減点7の佐藤選手でオープンデフでありながらタマダのコースを知り尽くしたライン取りが入賞につながったと言えるだろう。
3位は丸岡選手が1点差で表彰台の末席、初出場だが高知勢のレベルの高さを証明する走りを魅せてくれた。4位は前年度チャンプの矢尾選手とジープ使いの浅田選手が同減点で、6位は永野選手が獲得した


オープンデフクラスの1位は総合2位の佐藤選手、2位は兵庫から遠征して来てくれた船曳選手だったが結果に満足出来なかったのか次回の雪辱を誓っていた、3位は石川選手で今回のコース設定にはかなり苦しんだようである。


4ドアクラスは唯1人の参戦だった小林選手、総合でも11位と健闘していたが目指していたのは総合での入賞のはず。


Pクラスは福田選手がNクラスの車両で2戦連続制覇を成し遂げた、この日もマシンと一体となり走っている様は芸術的でさえあった。第2戦で悔し涙の4位だった陶山選手が3位の追撃を振り切りPクラスで初の2位お立ち台、3位の岸選手は福田選手の後塵を廃したショックで表彰台でもあまり笑顔はなかった。


次選(9月4日)はいよいよ最終戦、チャレンジカップのチャンピオン争いは松村選手と佐藤選手の一騎打ちだが8ポイント差で松村選手が有利な展開、Pクラスは福田選手と石山選手がポイント2点差で争っているNクラスからのステップアップでチャンピオンを狙う福田選手を阻止出来るか注目である

 

開催日:2011/07/10

場所:スポーツランドTAMADA

レポート:HiTOS栗原

猛暑との戦い